浜松市では8月6日、スポーツジム利用者の感染が確認されました。市は同じジムを利用した人に申し出てほしいと呼びかけていて、7日は166件の申し出や問い合わせの連絡が入りました。
利用者の感染がわかったのは、浜松市のスポーツジムゼクシス浜松です。ゼクシス浜松は定休日の7日も全館の消毒をしました。浜松市は感染がわかった女性と同じタイミングの8月1日の午後、3つのエクササイズを受講した人の確認を急いでいて、6日夜から7日夕方までに74件の申し出と、同じジムを利用しているが大丈夫かといった相談が92件あったということです。
感染が判明した女性のスポーツジム内での行動です。浜松市によりますと、女性が参加した3つのエクササイズの講座は、スタジオA、スタジオBという2つの部屋で開かれました。スタジオAは、収容人数100人の大きい部屋、スタジオBは中規模で収容人数は60人から70人です。ただ、どの講座も当日の参加者は30人から40人程度だったということです。女性はまず、スタジオAで午後2時半から3時15分まで「リトモス45」、引き続き、同じスタジオで午後3時45分から4時半まで「サルセーション45」に参加しました。そして、スタジオBに移って午後4時40分から5時25分まで「ファイドウ45」を受講しました。激しいエクササイズなので、隣の人とは両手を広げてもぶつからない程度には離れていたとみられます。またジム側は、参加者にマスク着用をお願いしていたということですが、女性は息が上がってマスクを外し、他にも外していた人がいたということです。
こうした条件下での運動という場面で感染リスクはどうなるのか。感染症医療の専門家に聞きました。
<浜松医療センター 矢野邦夫院長補佐>「歌ったり叫んだりすると飛沫が飛び交う状況はさらに感染力が上がる。スポーツクラブだと呼吸が荒くなって飛沫が飛ぶので感染しやすい状況になる。飛沫は普通1mまでしか飛ばないが、息が上がれば2m以上飛ぶので、社会的距離は通常は1mでよいが、スポーツクラブでは2m空けてほしい。運動が終わった後の退出の時も息が上がっているので、間隔を詰めると感染しやすくなる。息が上がるのが止まるまで2mの距離を空けるのが大切」
矢野医師はさらに、マスクを外し、人との距離が短くなりがちな更衣室に注意が必要だといいます。
浜松市は同じ講座を受講していた人でもマスクをしていれば濃厚接触者にはあたらないとしていますが、受講者はまず連絡してほしいと呼びかけています。
浜松市生活衛生課TEL053—453—6118
#オレンジ6 8月7日放送