東京オリンピックのロゴマーク

東京オリンピックのロゴマークがベルギーの美術館のマークと似ているということで問題になっている。でもマスコミの報道はどちらかというと、「作者は知っていたのか」、「盗用か」という社会面的興味に振られている。
でも、デザインは人間の知の産物であり、社会面ではなく、芸術問題である。人間の知の産物は「新規性(新しいこと)」であって、知っていたかどうか、盗んだかどうかはデザインの問題ではない。
東京オリンピックのロゴマークは、作者がベルギーの美術館のものを知らなかったと釈明していたが、それは問題でも無く釈明もいらない。作者がベルギーの作品を見て、自分のデザインに「デザインとしてのオリジナリティー」があるかどうかの判断をするのが第一である。
作者が自分の作品にオリジナリティーが無いと思ったら取り下げる。あると言った場合で問題があれば、まずは主催者が判断する。相手が訴訟に訴えれば訴訟で決めるがあくまでも最初は作者本人が判断するものだ。
今回のデザインについて、私なら「ベルギーのデザインは不明にして知らなかった。でも、デザインとしては類似のものなので、私の作品は取り下げたい。ご迷惑をおかけした」と言う。デザイナーとしてはベルギーのデザインとの関係を、パソコンの一致ソフトなどで調べておくべきである。
人間の精神活動の産物は「盗む、犯罪」などとは違って、もっと高尚なものだ。この問題がマスコミの社会面的視点で矮小化されてしまったことは残念なことである。STAP細胞の時もそうだったが、日本社会はまだ頭脳の作品の共有制について、議論が不足しているように感じられる。
(平成27年8月6日)

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