シリーズ「現場から、」です。中国・北京冬季オリンピックの開幕まで、あと1か月あまり。現地では盛り上がりを期待しつつも、なかなかゼロコロナとはならない状況に不安の声もあがっています。
北京から高速鉄道でおよそ1時間。河北省張家口市には、スキー、ジャンプをはじめ、雪上競技の会場が多く集まっています。
記者
「山の上に風車がたくさん並んでいます。風力発電なのですが、この会場の電気はすべてグリーンエネルギーでまかなう予定だということです」
中国政府はこの大会を環境問題に取り組む良い機会ともとらえていて、市内では水素燃料電池で走るバスも見られるようになりました。
中国では今やオリンピック開催地としての印象が強い張家口ですが、これまでは重要な軍事拠点としてのイメージが強く、経済発展は遅れてきました。それが、オリンピックの招致が決まってからは市民の平均収入が10年前に比べて倍増するなど、経済が活性化。今は冬のスポーツに関連した産業の育成にも力を入れています。
こちらの工場の製品は現在、欧米への輸出がメインですが、習近平指導部の「ウインタースポーツの参加者を国内で3億人に増やし、1兆元規模の産業を育てる」という方針もあり、関係者らは国内での需要の高まりに期待を膨らませています。
製造工場の関係者
「今、中国ではスキーやスケートをする人が増えています。私たちも夢中です」
一方、大会関係者にとって最も気がかりなのは、やはり、新型コロナの状況です。
競技会場責任者
「会場での感染拡大という課題に直面することを非常に懸念しています。もし観客が入らなければ残念です」
大会組織委員会は観戦チケットを中国本土に住む人にのみ販売する方針を示していて、会場ではパーティションや隔離スペースの設置など感染防止対策も着々と進んでいるのですが、中国国内では先月から再び感染が拡大していて、チケットがいつどのように販売されるのか不確定な状況が続いているのです。
一般客
「政府がチケットを売っていいと言えば是非観に行きたいが、売らないとなれば仕方がないですね」
北京オリンピックの開幕まで、あと1か月あまり。今月後半までには新型コロナの感染が収束するとの見方をする専門家もいて、中国政府としてはなんとかゼロコロナを実現し、観客を入れての開催を目指したいようです。(02日13:43)
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