鹿児島県の霧島市牧園町などで6日から始まった和牛のオリンピックとも呼ばれる全国和牛能力共進会、通称「全共」。
2日目の7日は、和牛の「目利き」の技術を競う審査競技などが行われ、おもてなし会場では和牛の試食コーナーなどがにぎわいを見せていました。
和牛の祭典『全共』
大会の参加者だけでなく一般の人も楽しめる「おもてなしエリア」の充実も注目点のひとつです。
会場に並んだブースの数は約280!
鹿児島はもちろん、大会に出品している全国の道府県の特産品などを楽しめるブースが並びます。
その中でも特に人気を集めているのが、全国29道県のブランド牛の試食エリア。
どのブースにも長蛇の列ができていました。
来場者
「近江牛です。おいしいですよ、本当においしいです」
「地元鹿児島とは飼育方法も違うのだろうが、肉自体おいしい。何カ所か回りたい」
大分県の出品者
「お客さんが多くて行列ができたりして、鹿児島全共を通して、大分和牛を全国に魅力発信できればと思います」
そして全共2日目の7日は、全共出品者の家族や高校生による和牛の目利き審査競技が行われました。
和牛の「目利き」とは、子牛を産むメス牛の良しあしを見極める技術のことです。
出場者は用意された4頭のメス牛について、各部位の良しあしや全体的な評価を順位付けし、正答率を競います。
鹿児島代表として出場したのは女性・後継者部門で霧島市の落合新太郎さん、高校生部門で伊佐農林高校2年、尾口誠真さんです。
大勢の観客が見守る独特の緊張感の中、落合さんと尾口さんは距離を置いて全体を見たり、直接和牛に触れたりして、用意された和牛の見極めに集中していました。
そして審査の結果、落合さんが優秀賞を獲得し、鹿児島勢として今大会初の入賞を果たしました。
優秀賞・落合新太郎さん
「最優秀だったらもっと自信になったのかな。賞に入れたことは誇りに思って頑張りたい」
一方、入賞を逃した尾口さんは…
尾口誠真さん
「協議に臨んでいる時間は楽しみでしかなくて、緊張もそんなにしなかったが、知らない部位が出て、点数が悪くなったかなと思う。牛の見方をもっと勉強して、自分の力に取り込みたい」
全共鹿児島大会は10日までの日程で、8日は高校や農業大学校が競う特別区と若いオス牛が出品される1区の審査と順位決定がそれぞれ行われます。
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