津軽じょんがら節大合奏:東京オリンピック2020: ギネス世界記録1124人

東京オリンピック2020 (プレゼン)
日時 : 2014年10月25日(土曜日) 12:45~
場所 : 日本武道館

 津軽三味線を一斉に演奏する最多人数のギネス世界記録に挑むイベントが日本武道館(東京都千代田区)で行われ、1124人の記録が認定された。
 ずらりと並んだ1126人の奏者が、「じょんがら節六段」のアレンジ曲を6分間披露。奏者50人につき1人の監視員が目を光らせ、途中で弦が切れた2人を除いた人数が認定された。イベントを企画した日本郷土民謡協会によると、これまでの世界記録は815人。

アンコールは下記にあります。
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青森県には,津軽三つ物または三大民謡〔みんよう〕と呼〔よ〕ばれる音楽があります。「じょんから節」「よされ節」「おはら節」の3曲です。「じょんから節」はこれらの中でも,特に知られています。
 「じょんから節」の始まりにはいくつかの説があります。一般的〔いっぱんてき〕には,江戸時代〔えどじだい〕後期に越後〔えちご〕(今の新潟〔にいがた〕県)で生まれた「新保広大寺節〔しんぼこうだいじぶし〕」がそのもとであると考えられています。「新保広大寺節」は,歌い手の「越後ごぜ」たちによって口説節〔くどきぶし〕(物語を長々と語るもの)となり,全国に歌い広められました。「じょんから節」は,北上した「ごぜ」たちによって歌いつがれたこの口説節が変化したものと考えられています。
 「じょんから」という名の由来についてもいくつかの説があります。ここでは,南津軽郡〔みなみつがるぐん〕を流れる浅瀬石川〔あせいしがわ〕上流の「上河原〔じょうがわら〕」という場所に関する説をしょうかいします。
 昔,津軽藩〔つがるはん〕が土地を切り開くために,浅瀬石〔あせいし〕の城主〔じょうしゅ〕だった千徳政氏〔せんとくまさうじ〕という人のお墓〔はか〕をほり起こそうとしました。
 そのとき,常縁〔じょうえん〕という僧〔そう〕が,墓をほり起こすことに反対して,津軽藩に抗議〔こうぎ〕をしました。しかし,このことが原因〔げんいん〕で,常縁は追われる身となり,最後は川に身を投げて死んでしまいました。そのため,村人はその河原〔かわら〕を常縁河原〔じょうえんがわら〕と呼び,常縁の霊〔れい〕をなぐさめるために歌い出した口説節が,この歌の始まりといわれています。
 その後「常縁河原」は「上河原〔じょうがわら〕」と呼ばれるようになり,「じょうがわら」が「じょんから」に変化したといわれています。

 津軽じょんから節には,テンポの速い「旧節〔きゅうぶし〕」,ゆるやかな「中節」,やや速度を上げて歌い上げる「新節」,いちばんの盛〔も〕り上がりとなる「新旧節」などがあります。歌の前には,津軽三味線〔つがるじゃみせん〕による前奏〔ぜんそう〕が演奏〔えんそう〕されます。また,津軽じょんから節には,曲弾〔きょくび〕きといわれる,歌の入らない津軽三味線の演奏だけによるものもあります。

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