シリーズ「かちスポ」。今回は全国3位のフェンシング選手の小学生。目標はオリンピック金メダル。そして、もう一つの夢を心に掲げ、ある二刀流を目指しています。
全国の同年代で8人しか付けることを許されない「JAPAN」の文字。
坪上魁里くん。佐賀市に住む小学6年生のフェンシング剣士です。
魁里くんは今年9月に行われた全国の強豪選手135人が戦う「5・6年生男子フルーレ」で見事銅メダルを獲得しました。
【坪上魁里くん】
「正直言って、悔しかったです。優勝できなかったのもあるんですけど、その負けた子に僕負け越してるんですよ。ずっと」
負けず嫌いで努力家な魁里くん。週2回、コーチを務める父親の坪上亮さん、母親の里奈さんと練習します。0.1秒というわずかな時間で勝敗が決まるフェンシング。有効となる上半身を相手の攻撃を阻止しながら突く、正確性と速さ、判断力が求められます。全国で3本の指に入る魁里くんの強さの秘訣は思考力と対応力。
【坪上里奈さん】
Q今のはどんな練習なんですか?「ストロングポイントを潰された時のリカバリー(の練習)」
Q数字はどんな意味があるんですか?「それはパターンです。打った後に、足を必要な分だけ下がって叩いて、その剣を避けてから突く。3番は打った後、ちょっと多めに下がっちゃったっていう体にして、叩いた後に振込みって言って上からこうして突く奴があるんですけど、それをする」
練習メニューは、自ら考え実践しています。
【坪上魁里くん】
「まず自分が何の課題を持っているかに練習メニューは変わるんですけど、だけどやっぱり課題とか無いと作れないんで、ちゃんと動画見返したりとかして、自分の課題を探すのが探してからの探すところが難しいです」
試合の時は1人で戦うからと常に自分で考えて練習している魁里くん。フェンシングを始めたのは4歳の頃。きっかけは、とあるヒーローでした。
【坪上魁里くん】
「電王、あれがめっちゃ好きで」
そう、仮面ライダーです。
【坪上魁里くん】
「元々仮面ライダーが大好きで、それで仮面ライダーが剣を使っているところがすごくかっこいいと思ったので始めようと思いました」
Q今も仮面ライダー好きなの?「今はあまり。見る時間もないし。土日は午前中とか遊んじゃダメなんですけど、2時から塾があるんで」
魁里くんがフェンシングだけでなく勉強も頑張るのは、ある夢のためでした。
【坪上魁里くん】
「僕は動物が好きで、目の前で(飼っていた)犬とかが死んじゃったりして、そういうのを助けてあげたいと思ったから、獣医師になりたいと思いました。オリンピックで優勝した後に、獣医師になりたい」
来年から中学生になる魁里くん目標は。
【坪上魁里くん】
「課題、集中力をずっと持たせたりとか、フェンシング関係で言うと、フットワーク、動きを正確にして、点数を取られているところを治す。そういうところが課題です」
Q逆に、全国で通用したから伸ばしたい点とかはある?
【坪上魁里くん】
「うーん、言えませんね。これは佐賀に放送されるわけだけど、佐賀にもフェンシングしてる人はいるんで、その人にバレたらなんか嫌だなって」
佐賀から世界へ、夢は金メダリストです。
【坪上魁里くん】
「目指すところはオリンピックで1位を取ることです。」